広告、舞台、映画など表現のジャンル、国境を超え、世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子の400点以上の作品を展示した「石岡瑛子 I(アイ)デザイン」が兵庫県立美術館にて2024年9月28日より開催

広告、舞台、映画など表現のジャンル、国境を超え、世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子の400点以上の作品を展示した「石岡瑛子  I(アイ)デザイン」が兵庫県立美術館にて2024年9月28日より開催

広告、舞台、映画など表現のジャンル、国境を超え、世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子の400点以上の作品を展示した「石岡瑛子 I アイデザインが兵庫県立美術館にて2024年9月28日より開催いたします。没後10年を経て国内外から注目を集める中、本展では瑛子が東京を拠点にしていた1960~80年代の仕事を中心に、ポスターやCM、アートワークからスケッチまで400点以上の作品を一挙公開し、瑛子のクリエイションの核となる「 I=私 」に迫ります。


※以下、画像とテキストは、情報提供を受けてプレスリリースから引用

「石岡瑛子 I アイ デザイン」概要

没後10年を経て国内外から再び注目を集める石岡瑛子(1938~2012)。広告、舞台、映画など表現のジャンルから国境までを超え、世界的に活躍したデザイナーです。
本展では瑛子が、東京を拠点にしていた1960~80年代の仕事を中心に、センセーションを巻き起こしたポスターやCM、アートワークからスケッチまで400点以上の作品を一挙公開します。

表現者にとって大切なのは「ほんとうの自分力」を培うこと。つまり「私」を磨き抜くこと。瑛子はその信念を胸に、革新的ビジュアルを生み出す創造の旅を続けました。写真や映像、イラストなど多様な分野のトップランナーたちとの協働作業(コラボレーション)を重ねながら。

本展は石岡瑛子のクリエイションの核となる「 I =私 」に迫ります。いまなお熱を放つビジュアルと瑛子自身の言葉に、時代をも超越するデザインの生命力を体感してください。これは“回顧展”ではありません。石岡瑛子は、ここにいます。いまを生きるあなたをインスパイアするために。

「石岡瑛子 I アイ デザイン」見どころ

石岡瑛子 I デザイン

「あゝ原点。」PARCOポスター(1977)

時代を超えて鮮烈に響き続ける石岡瑛子の言葉

つねに“崖っぷち”に立ちながら、デザインの本質を探究しつづけた石岡瑛子。「メッセージは常に時代の中で刺激的でなければならない」「デザインに男も女もない。“石岡瑛子”に裏づけられた表現をしたい」「不安と期待と自信が錯綜している時間を持たない仕事はダメだと私は思う」——強い信念に裏づけられた言葉の数々は、時代を越えて私たちの心を揺さぶります。本展では、約50点の代表作に石岡自身の言葉を対置させ、その表現の基底にあるクリエイティブな思想にスポットを当てます。

校正紙から垣間見える透徹した意志

ポスターなどの印刷物に加え、石岡直筆のスケッチや校正紙をあわせて展示します。細部まで生命力みなぎるデザインがどのように生まれたのか、その制作プロセスと、徹底したクオリティを求める石岡の妥協なき情熱に迫ります。

初公開となる教科書のデザインなど多数紹介

 初公開となる教科書のデザイン、企画や編集にまで携わった雑誌の仕事など、石岡瑛子の業績を語る上で欠かせないジャンルの一つであるブックデザインも多数紹介します。

石岡瑛子インタビュー音声

会場内に流れる晩年のインタビュー音声からは、石岡瑛子がいまここにいるかのような臨場感を感じていただくことができます。

兵庫会場限定の映像資料

兵庫会場限定の映像資料も準備中。石岡瑛子とも親交のあった安藤忠雄氏設計の展示空間ならではのダイナミックな展示をお楽しみください。

展覧会構成

1幕|知性と品性、感性を磨く―資生堂デビューと新しい女性像の創造―

働く女性がまだ少なかった時代、東京藝術大学を卒業した石岡瑛子は資生堂宣伝部に就職し、デザイナーとしてのキャリアをスタートします。男性の“愛玩物”としての女性像に疑問を抱いた石岡は、サマーキャンペーンで、当時の広告で主流だった人形のような美人のイメージを覆す、健康的で意志的な女性像を打ち出すなど、新しい価値観を提示しました。

2幕|あの頃、街は劇場だった ―1970’s 渋谷とパルコ、広告の時代―

池袋や渋谷にファッションビルを建て、街そのものを劇場と捉えて文化イベントや出版事業を多角的に展開したパルコ。1970年にフリーランスとなった石岡は、1973年に渋谷パルコが開業するとメインのキャンペーンを総括し、「新しい時代」の象徴としてのパルコのブランドイメージを築く上で中心的な役割を担っていきます。

石岡瑛子 I デザイン「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター(1976)

「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター(1976)

石岡瑛子 I デザイン「あゝ原点。」PARCOポスター(1977)

「あゝ原点。」PARCOポスター(1977)

石岡瑛子 I デザイン「女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」角川書店ポスター( 1975

女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」角川書店ポスター(1975)

3幕|着地は熱情であらねばいけない ―裸のアートワークに映る私―

石岡の前半期の活動は「広告」を中心に語られますが、ここでは、学生時代に作った絵本や東京藝術大学時代の裸体デッサン、新人デザイナーの登竜門・日宣美の出品作やギャラリーの企画展作品など、広告以外の仕事を取り上げます。石岡は、仕事において完璧なパフォーマンスを達成するため、また「私」を引き出すために、終生、知性・品性・感性・美意識を磨き続け、枠にとらわれることなく表現力を洗練させていきました。

石岡瑛子 I デザイン シンポジウム:現代の発見 1,2,3 日宣美賞受賞作品( 1965

シンポジウム:現代の発見 1,2,3 日宣美賞受賞作品(1965)

石岡瑛子 I デザイン「NEW MUSIC MEDIA」音楽祭ポスター(1974)

「NEW MUSIC MEDIA」音楽祭ポスター(1974) 

石岡瑛子 I デザイン「POWER NOW」展覧会のためのポスター(1968)

「POWER NOW」展覧会のためのポスター(1968)

4幕|本も雑誌もキャンバスである ―肉体としてのブックデザイン―

フリーランスになって以降、石岡が力を入れていた領域がブックデザインです。表紙やカバーといった「衣」だけではなく、紙質やサイズ、文字組みなどのボディ(本体)はもちろん、時に骨格たる企画、内容にまで関わりました。まさに“肉体”としてのブックデザインといえるでしょう。そして、石岡にとっての究極のブックデザインは、自身の作品集『EIKO BY EIKO』でした。同書は日米同時出版され、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスやスティーブ・ジョブズなど多くのアーティストや経営者のハートをとらえ、石岡の米国デビューを強力に後押ししました。

5幕|地球のすべてが私のスタジオ ― I アイ デザインは境界も時代も超える―

本章では、1970年代以降のエンターテインメント分野におけるグラフィック・デザインの仕事を中心に紹介します。美術監督として関わった映画「MISHIMA」(1985)ではカンヌ国際映画祭芸術貢献賞、マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」(1986)ではグラミー賞最優秀レコーディング・パッケージ賞、映画「ドラキュラ」(1992)では衣装デザインでアカデミー賞を受賞するなど、石岡は様々な分野で最高の評価を受けました。石岡は、衣装やセットデザイン、展覧会の企画などの仕事においても、多くの場合宣伝ヴィジュアルまで手がけており、1枚の告知ポスターの中にも「I デザイン」のエッセンスを見てとれます。

石岡瑛子 I デザイン「地獄の黙示録」映画ポスター(1979)

「地獄の黙示録」映画ポスター(1979)

石岡瑛子 I デザインマイルス・デイヴィス 「 TUTU 」レコードジャケット( 1986

マイルス・デイヴィス「TUTU」レコードジャケット(1986)

石岡瑛子 I デザイン「ドラキュラ」映画ポスター( 1992

「ドラキュラ」映画ポスター(1992)

石岡瑛子 プロフィール

石岡瑛子

©Kazumi Kurigami 1983

デザイナー/アートディレクター。東京藝術大学卒。1961年、資生堂宣伝部入社。前田美波里を起用したポスターなどで頭角を現し独立。70年代にはパルコ、角川文庫など時代を揺るがす数々のキャンペーン、ファッションショーの演出、書籍デザイン他を手がける。80年代初頭に活動の拠点をニューヨークに移して以降は、美術及び衣装デザインなど、さらにボーダーレスに仕事の領域を広げ、舞台「M.バタフライ」でニューヨーク批評家協会賞、アルバム「TUTU」でグラミー賞、映画「ドラキュラ」でアカデミー賞を受賞するなど世界的評価を得る。作品集に『EIKO BY EIKO』『EIKO ON STAGE』、著作に『私デザイン』他がある。

開催概要

展覧会名石岡瑛子 I アイ デザイン
会期2024年9月28日(土)〜12月1日(日)
時間10:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
休館日月曜日[ただし10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館、10月15日(火)、11月5日(火)は休館]
会場兵庫県立美術館
住所〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1−1
MAP
入場料一般/1,600円(1,400円)
大学生/ 1,000円(800円)
高校生以下/無料
70歳以上/ 800円(700円)
障害者手帳等をお持ちの方(一般)/ 400円(350円)
障害者手帳等をお持ちの方(大学生)/ 250円(200円)

※表示価格は全て税込み価格。
※( )内は団体料金。
※一般以外の料金でご利用される方は、証明書を観覧当日ご提示ください。
※障害者手帳等をお持ちの方1名につき、その介助の方1名は無料。
※団体(20名以上)でご鑑賞いただく場合は1ヶ月前までにご連絡ください
※コレクション展は、別途観覧料が必要です(本展とあわせて観覧される場合は「割引」があります)。

【コレクション展 “無料”観覧日】
※「コレクション展Ⅱ」会期:2024年8月20日(火)~ 12月8日(日)
公益財団法人伊藤文化財団の協賛により、第2日曜日はコレクション展を「無料」でご鑑賞いただけます。
10月13日(日)第2日曜日、自由に話せる観覧日
11月10日(日)第2日曜日、自由に話せる観覧日
12月8日(日)第2日曜日、自由に話せる観覧日
チケット購入先ローソンチケット(Lコード:51899)、チケットぴあ(Pコード:686-969)、セブンチケット(セブンコード:106-066)、イープラス楽天チケットCNプレイガイドアソビュー!
美術館公式サイトhttps://www.artm.pref.hyogo.jp/
SNS一覧
主催兵庫県立美術館、読売新聞社
監修Team EIKO(石岡怜子、河尻亨一、永井裕明[N.G.inc.])
特別協力公益財団法人DNP文化振興財団、株式会社DNPアートコミュニケーションズ
企画協力迫村裕子(S2株式会社)
協賛資生堂、公益財団法人伊藤文化財団、公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部
協力株式会社パルコ

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Takenaka Kenji

Takenaka Kenji

playpark合同会社 代表・クリエイティブディレクター

1983年生まれ。大阪の出版社でデザイナー・編集者として勤務。ECサイト会社などを経て2017年デザイン事務所playparkを設立。2022年にアート、デザイン、エンタメ、クリエティブなど業界のクリエイティブを「発見し、考え、繋げる」をテーマにWEBマガジンBuzzBubble(バズルバブル)をスタートさせる。

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